屋根の種類

屋根材の種類について徹底解説&徹底比較!
屋根材料の特徴、価格、メンテナンス、ランニングコストなどをまとめてみました。
屋根リフォームをお考えの方は屋根選びの参考にしてください。

屋根の役割と機能

屋根のデザインも重要ですが、屋根本来の機能も大切です。
家づくりをする上で特に気になるのは家の外からみる屋根の形やデザインかもしれませんが、実は屋根には形によって、それぞれの役割と機能があります。地域の気候条件によっても変わります。
しかし、どの形の屋根にも共通して言えることは「住まいの快適性と安全性を高めること」が一番重要です。

屋根の最も大切なの役割は以下の3つになります。
1:防水性 ― 屋根の役割は雨風をしのぐことにあります。
2:断熱性 ― 屋根の役割は外からの日差しを遮ることにあります。
3:通気性 ― 屋根の役割は室内の熱を放出することにあります。

屋根の役割と機能

屋根にも様々な形があります。
代表的な屋根の形とそれぞれの特徴をご説明します。
切妻屋根
メリット
  • 単純な構造なので、施工・メンテナンスの費用が安い。
  • 風抜けの良い住まいを作ることができる。
  • ソーラーパネルが設置しやすい。
  • デメリット
  • 妻側に太陽光や雨が当たりやすく、壁面の劣化が早くなる場合がある。
    ※妻とは棟の直角にあたる壁面のこと。
  • 屋根面が東西向きの場合、太陽光パネルの発電効率が悪い。
  • 寄棟屋根
    メリット
  • 4方向に軒を延ばすことで、太陽光や風雨から壁を守るため耐久性に優れ、台風などにも強い。
  • 建築基準法の隣地斜線制限、北側斜線制限に対応しやすい。
  • 落ち着いた外観になる。
  • デメリット
  • 屋根面積と棟の数が増えることで施工・メンテナンスコストが高くなる。
  • ソーラーパネルの設置が難しい。
  • 方形屋根
    メリット
  • 4方向に軒を延ばすことで、太陽光や風雨から壁を守り耐久性に優れる。
  • 台風にも強い。
  • 建築基準法の隣地斜線制限、北側斜線制限に対応しやすい。
  • デメリット
  • ソーラーパネルの設置が難しい。
  • 建物の形が限られる。
  • 片流れ屋根
    メリット
  • 個性的な外観でデザイン性が高い。
  • 単純な構造なので、施工・メンテナンスの費用が安い。
  • ソーラーパネルが設置しやすい。
  • デメリット
  • 風圧を受けやすい。
  • 屋根面が北向きの場合、太陽光パネルが付けられない。
  • 1面で受ける雨量が多いので、大きな雨樋が必須。
  • 陸屋根
    メリット
  • 建物の最上部を屋上として使用することができる。
  • 建築スペースを広く取ることができる。
  • デメリット
  • 勾配がほとんどないため、雨漏りのリスクが他の形状に比べて高い。
  • RC構造でないと難しい。
  • 入母屋屋根
    メリット
  • 重厚な風格ある外観を作り出せる。
  • 屋根裏の通気性や断熱性が高い。
  • 4面から構成されているので耐風性も高い。
  • デメリット
  • 構造が複雑なため施工メンテナンスに高い技術力が必要でコストが高くなる。
  • 招き屋根
    メリット
  • 屋根裏にロフトや物入れスペースを確保しやすい。
  • 2面の屋根に段違いで支え合っているので、切妻屋根より耐風性は高い。
  • デメリット
  • 雨仕舞いをしっかりと行なわないと雨漏りの発生リスクが高くなる。
  • はかま腰屋根
    メリット
  • 建築基準法の隣地斜線制限、北側斜線制限に対応しやすい。
  • デメリット
  • 切妻屋根と比べて棟が少し複雑になるので、雨漏りが発生しやすくなる。

  • 屋根材は大きく分けて4種類

    屋根材は大きくわけて4つの素材に分類されています。
    素材にはそれぞれ特徴があり、家の構造や屋根の仕様により選択をする必要があります。
      粘土系 スレート系 セメント系 金属系
    種類
    粘土を焼いて仕上げる瓦は、日本では一番多く使われている屋根材。 一般的にはコロニアル、カラーベストと呼ばれ、安価で軽量。 代表的なものは、カラーベスト系やモニエル系で防音性に強い。 代表的なガルバリウム鋼板の他、アルミ、ステンレス、チタニウムなど。
    価格
    重量
    耐久性
      粘土を使った焼きものの屋根材。
    耐久性が高く、厚みや重さがあるため、耐熱性、断熱性、遮音性にも優れた屋根材です。
    重量が重いので、耐震性を考慮する必要があります。
    セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板の素材です。商品名の「カラーベスト」「コロニアル」とも言います。
    色やデザインも豊富で、軽量かつ安価です。
    セメントと砂を原料としたもので、プレスセメント瓦(厚形スレート)とコンクリート瓦に大別されます。
    樹脂塗料で塗装を施したもので、施工性が高いのが特徴です。 衝撃にも強く、寸法精度が高いことも大きなメリットです。
    ガルバリウム鋼板は、アルミ亜鉛合金めっき鋼板で、アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の鋼板より、耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。
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